資産運用の基本

【資産運用とは】資産運用の必要性を徹底解説

なぜ資産運用が必要なのか。

「貯金は円預金で置いといたほうが、安心で安全ではないのか。。。」

「危ないもの、損しそうなものに手を出さないほうがいいのでは。」

資産運用の経験がない人は、「こわい」「運用しなくても大丈夫」と思い込みがちです。

その考え方はよくわかります。円預金なら減りませんし、銀行に預けておけば放っておいても安心です。

しかし円預金で置いておけば大丈夫という考え方は、危険です。

また、新たに資産運用を始めようという方も、資産運用の必要性を理解していなければ、金融商品の値動きや景気に惑わされがちです。

今回は資産運用が今なぜ必要なのかを徹底解説したいと思います。

なぜ日本人は預金好きなのか

まず日本人は、世界的に見ても預金が大好きです。次の表は日米欧の家計金融資産を比較したものです。

 

 

 

 

 

 

 

(出典:2018/8/14 日本銀行統計局「資金循環の日米欧比較」より)

日本は欧米と比べ、現預金比率52.5%と高いことが分かります。

なぜ日本人は、これほどまでに預金が好きなのでしょうか。

戦争が生んだ「貯蓄=美徳」という考え方

これは戦時中の大日本帝国時代の「貯蓄報国運動」のポスターです。

国債の償還や軍需産業への融資を円滑にするため国民に貯金が奨励され、昭和13年(1938年)にはこの業務を担当する部局として、大蔵省に国民貯蓄奨励局が設置されるなど、貯蓄奨励が組織的に進められました。

要は、政府は戦争でお金がないため、「貯蓄は美徳だ」と宣伝し、国民に貯金を半強制的にさせていました。

これが日本人が貯金好きになる第一歩だったようです。

一昔前は投資する必要なんてなかった

戦後の復興期も政府は貯金を推奨し、国民の貯金を原資に圧倒的な復興を遂げます。

高度経済成長期やバブル期を迎え、日本は世界第2位の経済大国となりました。

下の表は、これまでの預金金利の推移です。

今では普通預金金利が0.001%、定期預金金利が0.01%が一般的ですが、バブル期には高いときは定期預金で6%近くの金利がついていました。

元本保証の定期預金で6%の運用ができるなら、わざわざリスクを取って投資信託などを買う必要はありません。

しかし今は時代が違います。預金でお金は増えません。

バブル崩壊のよる投資への恐怖と安全志向

高金利時代は終わり、バブル崩壊によって株価や不動産価格が急落。

 

 

 

 

 

 

 

(出典:https://nikkeiyosoku.com/crash/bubble_economy/

バブル崩壊後3年でその価格は半分以下まで下がり、2005年まで14年連続で下がり続けました。

株や不動産に投資をしていた人は、資産価値が大幅に減少し、大きな「損」をしました。

この記憶に新しい出来事で、「株などへの投資は危ない」と多くの人に認識させました。

物価は着実に上がっている

日本人が預金好きなのは分かったとして、なぜそれがいけないのでしょうか。

それは、「物価が上がっている」からです。

(出典:http://www.garbagenews.net/archives/2064125.html

昔は10円で買えたものが、今では100円の値段がついていることがよくあります。

これは、経済の拡大が物価の上昇を伴うことが多いからです。経済が拡大し、生活水準が上がるとモノの値段も上がります。

賃金が安いと言われて世界の工場的な位置づけになっていた中国の賃金が上昇し、今では生産拠点の多くがベトナムやタイに移っています。

そうすると、昔の10円が今では100円の価値があるということが起こります。

円預金でせっせと貯金していても、何十年後に物価が上がり実質的な価値が減っている可能性が大いにあるということです。

今現在の円預金の金利が0.01%ですが、日銀は物価上昇率2%を目標にしています。(実際には1%も上がっていませんが。。)

であれば、円預金を年2%以上で運用しなければ、価値が減ります。

だから円預金ではなく、資産運用でリターンを目指さねければなりません。

平均寿命が延び、将来への不安が増えている

平均寿命の延びも、金銭的には大きな問題です。

(出典:内閣府ホームページ

平均寿命は着実に伸びており、当然長く生きれば生きるほどお金がかかります。

これまでは、60歳まで働いて、退職金で住宅ローンを返し、残ったお金と年金で死ぬまで生活ができました。

しかし、今後は寿命が延び、企業は退職金や企業年金を減らし始めています。

もちろん定年もどんどん後ろ倒しになるでしょうが。。

そして公的年金も無くなりはしないと思いますが、確実に減額されていきます。

将来不安だらけで、実際に老後のお金は足りなくなる可能性が高いです。

そのために頑張って貯蓄したお金は銀行の口座に眠らせておくのではなく、運用してお金に働らいてもらって、お金を少しでも増やす必要があるのです。

資産が円預金だけというリスク

資産が円預金だけというのも、大げさに考えればリスクでもあります。

グローバルな世界で、為替レートは逐一変化しています。各国通貨の信用度と世界の経済情勢によって、円高になったり円安になったりして、世界基準で円の価値は変動しています。

そして日本の国と地方合計の長期債務残高(借金)は1,000兆円を超えて、ますます増えています。

日本の税収は50兆円ほどで、毎年国債を同じくらい発行しています。

日本は今後少子高齢化で、労働力の減少と社会保障関係費の増大により財政はますます悪化していくと思われます。

日本が財政破綻をするのは現時点で現実的ではありませんが、普通に考えて「借金全部返せるの?」って思いますよね。

実際にはすぐに返さなくてもいいのですが、何かの拍子で日本の信用力が落ちて、債権者が一斉に返せ!となれば、日本はデフォルト(債務不履行)で日本円に価値は地に落ちます。

日本円だけで資産を持っている人は、日本と運命を共にするわけです。

まとめ

【結論】資産運用は必要!

【理由】

1.物価の上昇に預金金利が追いつかない(円預金の価値が目減りする)

2.平均寿命の延びで、将来多くのお金が必要

3.日本円だけで資産を持つことはリスク

将来はどうなるか分かりません。

これまで話したような心配が、10年後には必要ない明るい社会になっている可能性もあります。

自分で考え、なぜ資産運用をしないのかを説明できるのであれば、しないのも選択肢の一つで、大事なのは自分で考え行動することです。

僕は資産運用が必要であると考え、資産を少しずつ分散させています。

みなさんもぜひお金について、真剣に考えてみてください。